8/27 第102回くつろぎ読書会@池袋 終了レポート

8/27(土)に開催した、課題本読書会の終了レポートです。
 
課題本:『フィフティ・ピープル』
チョン・セラン(著)、斎藤真理子(訳)
開催日:2022年8月28日(日)9:30-11:30
場所:池袋駅周辺のカフェ
参加人数:3名
 
かなり前から韓国文化が日本でもブームですが、最近遅ればせながら、映画『パラサイト‐半地下の家族』を観て、これは面白いな!!
と思い、続けて韓国の社会派ドラマや犯罪ドラマを何作か観ました。どれも面白く、小説もきっと面白いだろうと手にしたのが、今回の『フィフティ・ピープル』でした。

50人の登場人物の日常を切り取ったような短編オムニバス形式。意外なところで登場人物同士が繋がっている。笑いり涙あり、最後はみんなが大集合!?
とっても素敵な作品でした。
 
ただ登場人物が多く、Twitterでみつけた人物相関図(作ってくださった方、本当にあり、がとうございます)をプリントアウトして、登場順に番号を書きこんだり、繋がりを整理しながら読みました。
 
みなさんの感想:
・名前だけでは女性か男性かわからず、カタカナ名が覚えられない(笑)
・どの章も希望が見える終わり方をしているので、読後感がいい。
・登場人物たちの戦い方や生き方に、発破をかけられた気がした。
・過労死など、日本と共通する概念がある。
・海外文学を読んでいる気がしなかった。おそらく言語が近い(似ている)から違和感なく翻訳できるのではないか。→実際調べたら文法の並び順がほぼ同じでした。
 
みなさんのオススメ(印象に残った)短編:
P242   キム・ハンナ 元図書館司書
P181 ホン・ウソプ 病院の広報部勤務
P440 ソ・ヒョンジェ インターン
P42     イム・デヨル 耳鼻咽喉科医師
P127 イ・ホ 大学教授
P104 キム・ヒョッキョン 麻酔医
P260 チ・ヒョン ミュージション
P86      ハン・スンジェ  タトゥーアーティスト
P65     ユ・チェウォン 外科医
P95     カン・ハニョン 学生
 
好きなセリフ:
P8 「僕らが主人公じゃないからね」
P100 「盗むわけじゃない。慰謝料みたいなもんだわ。」
 
さいごに:
ある話では脇役だったひとが、別の話では主役になり、同じ物事でも別の視点で語られている。ツイてるひと、ツイてないひと、不幸に見舞われたひと、誰もが自分の人生を一生懸命生きているんだなと感じる一冊でした。
 
ご参加の皆様、ありがとうございました。

くつろぎ読書

2015年3月発足。月1~2回程度、都内各所で読書会を開催しております。場所は、貸し会議室・喫茶店・絵本カフェ・BOOKカフェと様々です。 定期的に、本屋さんめぐり、街歩きと読書会を合わせた「おさんぽ読書会」をやってます。2019年から「哲学対話」を始めました。ご質問はこちらへお願いします【kuturogidokusyo@yahoo.co.jp】

0コメント

  • 1000 / 1000